登呂遺跡から発掘された高床式倉庫のねずみ返しを見てわかるように、ねずみは人間にとって昔から害獣であった。それはただ単に食糧を荒らされるというだけでなく、ねずみを媒介した感染病の脅威であったり、人間に直接危害を加えるということからも、ねずみ駆除は昔からの課題だったのである。
古くからのねずみ駆除の方法としては、ネコの飼育が挙げられる。中世ヨーロッパでペストが大流行した際にも、ねずみを捉えるためにネコが飼育されていた。現在では独餌、超音波、檻、ばね式罠や粘着シートなどが対策として取られている。
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ねずみは人間に悪影響を与えると認識されており、建築物にも被害が及ぶので、見かけたらただちに対処する必要がある。ねずみ駆除の方法はさまざまだが、市販の薬剤を用いれば、自力でも行うことができる。
けれど、中には抵抗を感じる場合も見受けられるので、そのような時には害獣駆除を専門に行う業者に依頼した方が良い。屋根裏や床下を点検したあとに、強力な薬剤などを用いる方法によって、徹底的にねずみ駆除を行うので、とても効果が高い。
民家に住み着くねずみは、その家や住人に様々な害をもたらすことが知られている。
ねずみのものを齧る習性が、民家の柱や家具、家電のコード等を壊し、外観の悪化や漏電による火災を引き起こすことがある。
また、それらの行動は夜にとることが多いため、ものを齧る際の音が住人の不眠をひきおこす場合もある。
家に備えてある小麦粉や米、カップめんなどを食い荒らすことや、その結果生じる糞尿による悪臭も見逃しがたく、また、ねずみに寄生しているイエダニが住人に被害をもたらすことがあり、それらを防ぐためにねずみ駆除は必要である。