害獣の一種とされるハクビシンが住宅に出現すると、住宅での生活にさまざまな支障をきたしたり、衛生被害をもたらされたりすることもある。
ハクビシン駆除の必要性はそこにある。
ハクビシンという動物は、漢字では「白鼻芯」と書き、ネコやタヌキのような外見で頭頂部から鼻先にかけての毛が白であることにその特徴がある。
スマートで敏捷な身体を持っており、わずかなすき間からも住宅に侵入し、特に天井裏のスペースを巣とする場合が多い。
この害獣による主な害としては、衛生的なものがある。ハクビシンの身体に寄生しているノミやダニといった虫は、それら自体が害虫と呼ばれる虫であるが、しばしば天井裏から室内に侵入し、住む人に健康被害をもたらす。
また巣とした天井裏に排便スペースを決め、その場にどんどん糞尿をためていく性質がある。その重みに耐えきれずに天井が抜けたり、糞尿に含まれる雑菌が健康被害をもたらすこともある。
また、この害獣は凶暴な性質を持っており、攻撃性が高い。ハクビシン駆除を行う際には注意すべきであり、安全に駆除するためには専門の業者に依頼するのが確実であると言える。
ハクビシンは身体能力が高く凶暴でもあることは書いたが、そのほかにも、一度追い出しが成功したとしてもその後しばらくすると再び侵入して害をなすという特徴がある。
そういった意味からも、ハクビシン駆除に関してはそれを専門とする技術を持ち、知識を持った業者に依頼するのが良いと言える。
害獣駆除や害虫駆除を専門とする業者の中には、特に或る一種の害獣の駆除を得意とする業者がある。イタチ駆除専門業者やシロアリ駆除専門業者などである。
同じようにハクビシン駆除を専門とする業者に依頼すると、追い出しや捕獲によってハクビシンの駆除を行なった上で、再びの侵入を防ぐ防除対策も受けることが出来る。
業者に依頼するにしろ、個人で行うにしろ、ハクビシン駆除、とりわけ捕獲を行う際には行政への許可申請が必要不可欠なものとなる。
忌避剤を用いて追い出すときに許可は不要だが、罠を仕掛けてカゴに捕獲するなどの処置を取る場合には、その旨を行政機関に申し出て許可証を発行してもらう必要がある。
ハクビシン駆除を専門とする業者に依頼すると、業者は以下のような手順でこれを行う。
駆除を行うに際してはハクビシンを捕獲するか住宅から追い出すかの選択肢があり、捕獲する場合には行政への許可申請を代行してくれる業者がある。
その上で、忌避剤や薫煙を用いた追い出し作業や、カゴに捕獲する罠の仕掛けを行い、住宅から追い出したり捕獲したりするのである。
その後、ハクビシンが再び侵入することのないよう、侵入口と思われる部分を塞ぐ作業が行われる。金網や金属板をあてがい、打ち付けることですき間を塞ぐ。
その後、雑菌を含んだ糞尿の処理や天井裏に作られた巣の撤去、また消毒や糞尿による異臭を消臭する作業が行われる。
これによって、衛生的な二次被害を防ぐのである。
